災害時のトイレ問題


東日本大震災で、食料や水、衣類などの
問題以上に深刻だったのが、
トイレ問題でした。

多くの人々が学校などの避難所へ避難したものの、水道・電気などのライフラインが壊滅的な被害を受けたため、トイレ内は垂れ流し状態で排泄物が蓄積され、その後は地面に穴を掘り一カ所に放置されていました。このような不衛生な状態が1~2ヶ月も続きました。
災害時では、停電・断水により水洗トイレは機能せず、仮設トイレは即時満杯となり、汚物ゴミの回収の目処もたたない状態に陥る事も考えられます。
また冬期にはトイレの使用頻度が増加、夏期には気温30℃以上の真夏日が続けば衛生環境の急激な悪化のため、病原菌発生などによる二次災害の拡散も懸念されます。


  • 長期の断水と停電

    沿岸部の下水施設、水道・電気などインフラが壊滅的な被害を受け、水洗トイレは機能せず、垂れ流し状態で排泄物が蓄積されます。
    ※東日本大震災ではバキュームカーが足りず、さらにほとんどが沿岸部にある下水処理施設が壊滅しました。

  • 仮設トイレの盲点

    仮設トイレを設置しても即時満杯となり、汚物ゴミが大量に発生し病原菌発生などの二次災害も懸念されます。
    南海トラフによる高知県の汚泥発生量(予想)
    1日あたり:小便36万kg 大便4万8千kg

  • 女性への配慮

    女性にとっては、男性が思う以上に汚れやにおいなどの衛生面やプライバシーの問題など、災害時に深刻となるトイレ事情があります。

災害時に強い
断水時はもちろん、
水道・下水道がなくても稼働します。
多くの人が集まる避難所などでの
高頻度、長期使用の状況下でも
安心して利用できます。


一日当たり延べ400人対応可能

活性汚泥処理・ろ過処理といった独自の循環処理技術の組み合わせにより、汚水を極めてクリーンに浄化し水洗トイレの洗浄水として何度も循環し再利用します。通常の浄化処理のように河川に、排水する事がないので窒素・リン等による水質汚染の心配がありません。
排水ゼロで、環境に優しく、環境保護区域などでも設置することができます。循環処理された洗浄水は、無臭・透明で、臭いの心配もなく避難所生活での精神衛生上の効果も期待できます。
水資源の保全と環境保護にも大きく貢献できます。

多人数・連続
使用にも耐用
災害時など過度の処理が必要な場合には、大量の汚泥を蓄えつつも夜間自動運転にて対応できる処理装置を備えておりますので、万一処理能力を超えた際にも当分の間は継続使用可能な設計となっています。
日常で利用
日常で利用しながら、災害発生時の非常時により威力を発揮するシステムです。